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魚が生焼けかどうかの見分け方は?食べて下痢や食中毒の危険性は?

お皿の上に焼かれたホッケとサラダがのっている

食卓や定食でよく出る一品といえば、焼き魚ですね。

ホッケなんて、大きなものだと食べごたえがあり、夕食にもおつまみにもなります。

それに、身の方にはアジの3倍ものカルシウムが含まれており、栄養価も高いそうですよ。

他にもアジの開きや鮭など定番ですよね。

ただ、お家で焼くと意外と難しかったりしませんか?

表面がこげているのに中は生焼けだったなんて経験ありますよね。

魚が生焼けかどうかの見分け方はどんな方法なのでしょうか。

また、生焼けのものを食べて下痢や食中毒の危険性はあるのか心配です。

調べてみましたので、さっそくみていきましょう。

魚が生焼けかどうかの見分け方!

表面がしっかり焼けている魚が4尾並んで網で焼かれている

焼き魚にもいろいろ種類があります。

それぞれ見分け方に違いがあるのか調べてみました。

生焼けのほっけの見分け方

ほっけが生焼けか見分ける方法は、以下の通りです。

  • 目が白くなっているか
  • 竹串が通るか
  • 箸でサクッと割けるか
  • 透明な感じはないか

基本的に頭がついている魚は焼けると目が白くなります。

また、中でしっかり焼けているかは竹串などを刺してみるとわかります。

スッと串が通る、または串が温かくなっていれば、オッケーです。

ホッケは大きいので、箸で割いてみて、透明かどうか確認するのが一番確実なんですよね。

ただ、見た目を大事にするなら竹串で確かめる方がいいかもしれません。

干物は凍っていることが多いです。

凍ったままで焼くと表面だけ焦げて、生焼けになってしまうことがあるので注意です。

生焼けの鮭の見分け方

鮭が生焼けか見分ける方法は以下の通りです。

  • 竹串を刺す
  • 箸で割けるか
  • 透明感がないか

鮭など赤魚の切り身は、竹串を刺して生焼けか判断します。

箸で割いて、生焼けかどうか判断できますが、身がボロボロになってしまいます。

ホッケの時と同じで、竹串を刺してみて判断しましょう。

鮭を焼くときは、フライパンの方が失敗しにくいです。

いじりすぎると身が割れて中に火がうまく通っていきません。

最初に上面が少し白くなるまではとにかく動かさず待つのがポイントです。

生焼けのカレイの見分け方

カレイの生焼けの見分け方は、ホッケと基本一緒です。

カレイのような白身魚は、焼くと身が崩れやすいのが特徴です。

箸でいじりすぎるとボロボロになりやすいので気をつけてくださいね。

子持ちの場合、「身は大丈夫でも、卵の方が生だった」という可能性があります。

表面が焼けていても中は生のことは意外と多いので、卵がついている時は、開いて確認した方がいいかもしれません。

生焼けのあじの見分け方

アジなどの頭付きの魚が生焼けかを判断する時は、開きの場合は、ホッケと一緒です。

そうではない場合は、目をみてください

魚は、頭の部分のほうが火が通りにくいのです。

目が白くなっていたら、中まで焼けている証拠ですよ。

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生焼けを食べてしまったらどうする?下痢や食中毒の危険性は?

腹痛の男性がお腹を抱えて苦しんでいる

生焼けを食べてしまった時の対処法は?

生焼けを食べると、絶対とは限りませんが、お腹を下したり、食中毒になる可能性は高いです。

そうなってしまった場合は、以下の方法を試してください。

  • 常温、または温かいお湯を飲む
  • こまめに水分を摂る
  • 消化の良い食事を摂る
  • 横向きに寝かせる

脱水症状にならないように水分はこまめに摂りましょう。

気持ち悪くて食事が通らないと思うので無理しない程度に消化のいいものを食べてください。

寝るときは、吐いたものがのどに詰まったりしないように横向きで寝たほうがいいです。

症状が重い場合、子供やお年寄りの場合は、必ず病院で受診してくださいね。

下痢や嘔吐が続き、下痢止めなどの薬を飲みたくなると思います。

しかし、下痢や嘔吐は、体が毒を出しきるための反応です。

自身の判断だけで飲むのはオススメできません。

下痢や食中毒の危険性は?

魚介による食中毒は主に3つのタイプに分けられます。

  • 細菌性中毒
  • ウイルス性中毒
  • 寄生虫中毒

その中には、加熱しても死滅しない菌や寄生虫も存在します。

生焼けの場合に特に注意が必要な菌や、寄生虫を調べてみました。

アニサキス

  • サバやサケ、イワシ、サンマなど多種の魚に生息している寄生虫
  • 糸状で2~3cmほど、白く半透明な外見
  • 人体では成虫になれないため通常は排泄される
  • まれに胃や腸壁に侵入し、胃痛や嘔吐などを引き起こす

アニサキスは、最近、ニュースなどで取り上げられるようになりましたね。

目に見える大きさなので調理などで見つけたら注意していきましょう。

サルモネラ菌

  • 自然界に広く生息していている細菌
  • 少量の菌でも食中毒を発症する
  • 乾燥に強い

生卵が原因のサルモネラによる食中毒で子どもが死亡した事例があるので注意していきましょう。

腸炎ビブリオ菌

  • 沿岸の海水中や海泥中にいる
  • 水温が 15℃以上になると活発に活動する
  • 他の食中毒菌よりも速く増殖する
  • 真水(水道水)の中では増殖しない

一般的に夏場に発生しやすいそうですが、最近では、冬場でも発生しているケースも発見されているようです。

こちらも注意した方がよさそうですね。

赤痢菌

  • 貝にいることが多い菌
  • 腸炎ビブリオ菌と同じで熱に弱い
  • 菌が死滅しても毒素が残っている

毒素を体内に入れてしまうと、3日程度の潜伏期間を経て発症するそうです。

ノロウイルス

  • ウイルス性中毒で一番多い
  • 非細菌性急性胃腸炎を引き起こす
  • カキなどの貝類を食べて感染することが多い

ノロウィルスは、よく聞きますよね。

生の貝を食べた時の発症率が高いそうなので気をつけていきましょう。

リステリア菌

  • 魚介以外にもさまざまな場所に分布している細菌
  • 妊婦さんが感染すると、流産や早産の危険がある
  • 4℃以下の低温や、12%の食塩濃度下でも増殖できる
  • 健康な成人では非常に多く摂取しなければ発症しない
  • 発症しても軽症で自然に治る

健康な人は発症することはほぼありませんが、妊婦が感染すると、流産や生まれた新生児に影響がでる可能性があるみたいなので注意しましょう。

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魚が生焼けかどうかの見分け方は?食べて下痢や食中毒の危険性は?

虫眼鏡が置かれている

今回は、「魚が生焼けかどうかの見分け方は?食べて下痢や食中毒の危険性は?」について調べてみましたがいかがでしたか。

生焼けか見分ける方法はどの魚もほぼ一緒でした。

確認方法は以下の通りです。

  • 目が白くなっているか
  • 竹串が通るか
  • 竹串は温かいか
  • 箸でサクッと割けるか
  • 透明な感じではないか

これがクリアされていれば焼けている証拠ですね。

また、生焼けだった場合は食中毒や下痢の原因になりますので症状が出たら注意です。

食中毒の原因は以下の通りです。

  • アニサキス
  • サルモネラ菌
  • 腸炎ビブリオ菌
  • 赤痢菌
  • ノロウィルス
  • リステリア菌

ちょっとくらい生でも大丈夫だろうと食べてしまうと命取りになります。

しっかり火を通してから食べましょうね。

症状が重い場合は、自己判断で薬を飲んだりせず、必ず病院で診てもらってください。